インプラント治療ができない人はいる?適応条件を解説

歯を失った際の治療方法として高い人気を集めているインプラント治療ですが、「誰でも受けられる治療なのですか?」「年齢的に難しいと言われないか心配」「持病があるけれどインプラントはできるの?」といった質問をいただくことがあります。

インプラントは天然歯に近い見た目や噛み心地を目指せる優れた治療方法ですが、すべての方が必ず受けられるわけではありません。顎の骨の状態や全身の健康状態、お口の環境などによっては、治療前に追加の処置が必要になったり、場合によっては別の治療方法を検討したりすることもあります。

ただし、「持病があるから絶対にできない」「骨が少ないから不可能」というわけではありません。現在ではさまざまな治療技術が進歩しており、以前は難しいとされていたケースでもインプラント治療が可能になることがあります。

大切なのは自己判断するのではなく、精密検査を受けて自分のお口の状態を正しく把握することです。

この記事では、インプラント治療が難しいケースや適応条件、治療前に確認すべきポイントについて詳しく解説します。

インプラント治療に適応条件はある?

インプラント治療は歯を失った部分へ人工歯根を埋め込む治療です。

そのため、歯がない部分にインプラントを支えられるだけの骨が存在していることが基本的な条件になります。

また、手術を安全に行うためには全身状態も重要です。

虫歯治療や被せ物治療と異なり、インプラントは外科処置を伴うため、お口の中だけではなく全身の健康状態も確認しながら治療計画を立てる必要があります。

年齢だけで判断されるわけではない

「高齢だからインプラントはできないのでは」と心配される方もいます。

しかし、インプラント治療は年齢だけで判断されるものではありません。

実際には70代や80代でインプラント治療を受ける方もいます。

重要なのは年齢ではなく、全身の健康状態や顎の骨の状態です。

反対に若い方であっても、骨の成長が終わっていない場合は治療を見送ることがあります。

精密検査で判断する

インプラント治療が可能かどうかは、レントゲンやCT撮影などの精密検査によって判断します。

見た目だけで判断することはできません。

骨の量や神経の位置、歯周病の有無、噛み合わせなどを総合的に確認したうえで適応を判断します。

顎の骨が不足している場合

インプラント治療で最も多い相談の一つが骨の量に関するものです。

歯を失うと骨が痩せることがある

歯を失ったまま長期間放置すると、顎の骨が徐々に痩せていくことがあります。

天然歯が存在していたときは噛む刺激が骨へ伝わりますが、歯を失うとその刺激が減少するためです。

特に入れ歯を長期間使用している方や、抜歯後長年放置していた方では骨の吸収が進んでいることがあります。

骨が少ないとインプラントが不安定になる

インプラントは骨へ埋め込む治療です。

そのため十分な骨がなければ安定して固定することができません。

無理に埋入すると長期的なトラブルにつながる可能性があります。

骨造成で対応できるケースもある

骨が少ない場合でも、骨造成という処置によって治療できる可能性があります。

骨造成とは骨を増やしたり補ったりする治療です。

症例によってはインプラント治療の選択肢を広げられる場合があります。

そのため、骨が少ないといわれた経験がある方も、一度相談してみることをおすすめします。

重度の歯周病がある場合

歯周病はインプラント治療に大きく影響する病気です。

歯周病を放置したままでは危険

歯周病は歯を支える骨が破壊される病気です。

そのため、重度の歯周病がある状態でインプラントを埋入すると、治療後のトラブルにつながる可能性があります。

また、歯周病菌はインプラント周囲にも悪影響を与えることがあります。

先に歯周病治療を行うことが多い

歯周病がある場合は、まず歯周病治療を優先することが一般的です。

お口の環境を整えたうえでインプラント治療を行うことで、より良い結果につながりやすくなります。

歯周病経験者はメンテナンスが重要

過去に歯周病があった方は、インプラント治療後も特に注意が必要です。

定期的なメンテナンスを継続することで、インプラント周囲炎のリスクを抑えることができます。

糖尿病がある場合

糖尿病の方はインプラント治療ができないと思われがちですが、必ずしもそうではありません。

血糖コントロールが重要

問題になるのは糖尿病そのものではなく、血糖値のコントロール状態です。

血糖値が高い状態が続いている場合、傷の治りが悪くなったり感染リスクが高まったりする可能性があります。

そのためインプラント治療前には現在の健康状態を確認する必要があります。

医科との連携が必要な場合もある

糖尿病の治療を受けている方は、主治医と連携しながら治療を進めることがあります。

血糖コントロールが良好であれば、インプラント治療が可能になるケースも少なくありません。

骨粗しょう症の治療を受けている場合

骨粗しょう症で治療中の方も注意が必要です。

使用している薬を確認する

骨粗しょう症治療薬の中には、インプラント治療や抜歯などの外科処置に影響するものがあります。

特にビスホスホネート製剤などを使用している場合は慎重な判断が必要になります。

自己判断で諦めないことが大切

骨粗しょう症だから絶対にインプラントができないわけではありません。

薬の種類や服用期間によって対応が異なるため、まずは歯科医師へ相談することが重要です。

喫煙習慣がある場合

喫煙はインプラント治療の成功率に影響を与えることが知られています。

血流が悪くなる

タバコに含まれる成分は血管を収縮させるため、傷の治癒を妨げることがあります。

インプラントが骨と結合する過程にも悪影響を及ぼす可能性があります。

インプラント周囲炎のリスクが高くなる

喫煙者はインプラント周囲炎のリスクが高くなるといわれています。

そのため、治療前後の禁煙を勧められることがあります。

本数が少なくても影響はある

ヘビースモーカーだけが問題になるわけではありません。

少量の喫煙であってもリスクを高める可能性があるため注意が必要です。

重度の歯ぎしり・食いしばりがある場合

歯ぎしりや食いしばりもインプラントへ大きな負担を与えます。

インプラントには歯根膜がない

天然歯には歯根膜というクッションの役割を持つ組織があります。

しかしインプラントには歯根膜がありません。

そのため強い力が直接伝わりやすい特徴があります。

ナイトガードを使用することもある

歯ぎしりや食いしばりが強い方の場合、ナイトガードというマウスピースを使用することがあります。

負担を軽減することでインプラントを守りやすくなります。

未成年はインプラントできる?

若い方の場合は年齢が問題になることがあります。

骨の成長が終わっていない場合がある

インプラントは顎の骨へ固定されるため、骨の成長が続いている状態では適していません。

成長に伴って周囲の歯との位置関係が変わる可能性があるためです。

成長終了後に検討する

一般的には顎の成長が終わった段階で治療を検討します。

年齢だけではなく成長状態を確認しながら判断します。

高齢者でもインプラントはできる?

高齢だからという理由だけでインプラント治療ができなくなるわけではありません。

健康状態が重要

実際には70代や80代で治療を受ける方もいます。

年齢よりも重要なのは全身の健康状態です。

持病の管理状況や日常生活動作などを確認しながら治療計画を立てます。

メンテナンス継続ができるかも重要

インプラントは治療後の管理が欠かせません。

定期検診へ通院できるかどうかも重要な判断材料になります。

インプラントが難しいと言われても諦める必要はない

他院でインプラントは難しいといわれた方でも、治療が可能になるケースがあります。

例えば骨造成によって骨を増やせる場合や、歯周病治療によってお口の環境を改善できる場合もあります。

また、全身疾患がある方でも医科との連携によって治療を進められるケースがあります。

そのため、一度難しいといわれた場合でも、まずは相談してみることが大切です。

実際に「骨が少ないから無理だと思っていた」「年齢的に諦めていた」「持病があるので治療できないと思っていた」という方が、精密検査の結果や追加治療によってインプラント治療を受けられるケースも少なくありません。歯科医院によって対応できる治療内容や考え方が異なるため、一つの医院で難しいと判断された場合でも、別の方法が提案されることがあります。

また、近年はCTによる精密診断や骨造成技術の進歩によって、以前よりも幅広い症例に対応できるようになっています。もちろんすべてのケースでインプラントが可能になるわけではありませんが、自己判断で諦めてしまうのはもったいない場合もあります。

まずは現在のお口の状態を正確に把握し、自分にはどのような選択肢があるのかを知ることが大切です。そのうえで、納得できる治療方法を歯科医師と一緒に検討していきましょう。

インプラント治療前に確認しておきたいこと

インプラント治療を検討する際は、自分の持病や服用中の薬について正確に伝えることが重要です。

また、喫煙習慣や過去の病歴についても遠慮せずに相談しましょう。

歯科医師はそうした情報をもとに安全な治療計画を立てます。

患者さま自身が情報を正しく共有することも、安全なインプラント治療につながります。

まとめ

インプラント治療は多くの方に適応できる治療方法ですが、顎の骨の状態や歯周病の有無、全身疾患、喫煙習慣などによっては注意が必要な場合があります。

しかし、骨が少ない方や持病がある方でも、適切な治療や管理によってインプラントが可能になるケースは少なくありません。

大切なのは自己判断で諦めるのではなく、まずは精密検査を受けて自分のお口の状態を知ることです。

上尾でインプラント治療を検討している方、自分がインプラントに適しているか知りたい方、他院で難しいと言われた経験がある方は、患者さま一人ひとりのお口や全身の状態を丁寧に診査・診断している上尾駅前デンタルクリニックへぜひご相談ください。治療の可否や選択肢についてわかりやすくご説明いたします。まずはお気軽に上尾駅前デンタルクリニックまでご相談ください。

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